Bytecoinを基にして作られた暗号通貨です。非常に匿名性が高いです。CPUでマイニングが可能です。
名称 | Monero(モネロ) |
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承認システム | Proof of Work(PoW) |
採掘アルゴリズム | CryptoNight |
承認間隔 | 約2分 |
Difficulty計算 | ブロックごとに計算 |
マイニング報酬 | ブロック毎に変化(時間がたつごとに減少、4年で約86%が掘られるペース) |
プレマイン | 無し |
発掘上限 | 無限 |
半減期 | 無し(マイニング報酬参照) |
公開日 | 2014/04/18 |
Bytecoinを基にして作られた暗号通貨で、匿名性が非常に高いのが特徴です。Bitcoinなども適切に使えばそれなりの匿名性はあるのですが、Monero含む匿名性に特化した通貨はその比でなく取引を追うのが難しいです。
Bytecoinは匿名性に優れた通貨だったのですが、皆がマイニングする前に開発者が大部分を黙ってマイニングしていたことが分かり人気はなくなりました。そのBytecoinを基にして作られたのがMoneroです。エスペラント語でコインという意味の言葉です。
リング署名という方式を採用しており、これにより匿名性を高めています。簡単に言うと、複数人の取引がまとまって処理されるために「この送金はどこからのものか?」ということが分からなくなる仕組みです。 公式bitcointalkのページに説明の図がありましたので、""内に引用します。
↑従来の署名 ↓リング署名
-公式bitcointalkより引用
また、取引ごとに受け取りアドレスとは別の使い捨てのアドレスや鍵(みたいなもの)を用いるためにアドレスに紐づけて追うのも難しくなります。 この組み合わせによって更に取引は複雑になります。勿論、送金する際にユーザーの利便性を損なうことはありません。
2017年9月現在、時価総額はおよそ9位、値段は0.024BTC(約1万円)と暗号通貨の中でもトップレベルの時価総額を持っています。プレマイン無しのPoW通貨としては並ぶものは殆どありません。
時価総額上位のPoW通貨はGPUや専用の機械でのマイニングがメインですが、CPUでマイニングが可能であるMoneroはBTCなどと比べてマイナーが一極に集中しにくい特徴があります。
CPUでマイニング出来るという特徴を活かし、2017年9月には「The Pirate Bay」というサイトで訪れたユーザーのCPUを使ってMoneroをマイニングしようとする試みがありました。 これは広告に代わる新たな収益スタイルを模索するとの試みだと表明されていますが、この動きが広まるとMoneroのこれからにも影響があるかもしれません。
匿名性の高さを売りにしてきたMonero。更にCPUでマイニングが可能であることがどのように働くか、上位通貨の一つとして目が離せないコインだと思います。