Burst(BURST)とは

Proof of (hdd) Capacity(PoC)というアルゴリズムでマイニングされる通貨です。 マイニングで消費されるエネルギーがBitcoinなどに用いられるPoWよりも少なくて済むことが特徴です。

基本情報

名称 Burst(バースト)
承認システム Proof of Capacity(PoC)
承認間隔 約4分
基本マイニング報酬 10000 BURST
プレマイン 無し
発掘上限 2,158,812,800 BURST
マイニング報酬推移 ひと月ごとに5%減少
公開日 2014/06/12

特徴や歴史

Bitcoinを改良した暗号通貨が多く公開された時期に発表されたもので、 『cryptocurrency 2.0』(既に死語ですが……)と呼ばれたものの一つです。 承認アルゴリズムとしてProof of Capacity(PoC)を用いていることが大きな特徴です。

Bitcoinなどに用いられるPoWは計算コストによって競うため、大きなハッシュレートを求めてGPUやASICがフル稼働されます。 その結果として非常に電気代がかかり、ブロックチェーンのシステムの維持コストは非常に高額なものとなっています。 (ただし、ここで消費される金額が暗号通貨に価値をもたらしているという考え方もあります。) また、ASICやGPUは一般のユーザーがほとんど持っていないため、一部の人が大きなハッシュレートを持ち51%攻撃のリスクが高まるという懸念があります。

一方で、Proof of Capacity(PoC)はHDDの容量によってマイニングを行うために電気代のコストを抑えられる利点があります。 また、一般的なパソコンにほとんど搭載されているHDDを用いることでマイニングのハードルを下げると共に、 先ほど述べたハッシュレートの一部への集中を防ぐ作用があります。

また、『cryptocurrency 2.0』または『Bitcoin 2.0』と呼ばれた通貨の例に同じく、スマートコントラクトや暗号化メッセージの送信などが 可能なプラットフォームになっています。

価格や時価総額

2017年9月現在、時価総額はおよそ150位、値段は日本円にしておよそ1円とPoloniexに上場している通貨としてはかなり低い位置にいます。 とはいえ価値もつかない有象無象の暗号通貨もあるため上場され取引されているだけで全体でみると上位ではあります。

主観として値段があまり上がらなかった理由は、大口のマイナーが参入しずらかったことと、他の通貨に比べた利便性が見えなかったことではないかと思います。 投資する人たちにとってはマイニングコストの減少はあまり魅力的ではなく、値上がりするかどうかの材料を求めている傾向にあるからです。

ただし、マイニングコストが低いということは損益分岐点も下がるので、マイニングの観点から見るとまた違った見方ができそうです。

その他まとめ

少し今は落ち目なところもありますが、開発や広報はきちんと続いており、マイニングコストの低下も確かなものです。 公式Twitterでも1/400のコストで済むと主張しています。

マイニングにかかる電気代とハッシュレートの集中という問題に踏み込んだBurst。 Bitcoinでは中国のハッシュレートが非常に高いということもしばしば問題にされており、ニュース次第では脚光を浴びる日がまた来るのかもしれません。


著者 ずがーん