Steemitという記事投稿サイトを支えるブロックチェーンを構成する暗号通貨です。 Steemit内で記事執筆やコメントをすることで手に入れることが可能です。 一時は時価総額3位まで上昇しました。
名称 | STEEM(スチーム) |
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承認システム | DPOS/PoW |
採掘アルゴリズム | SHA-256 |
承認間隔 | 約3秒 |
Difficulty計算 | Steem Dollarが時価総額の5%になるよう調整 |
通貨の入手 | 記事の作成、コメントなど |
プレマイン | 有り |
総コイン数の推移 | 毎年(9.5-0.5×年数)%ずつ増加 |
Steemitの支払い開始 | 2016/07/04 |
Steemitという記事投稿サイトを支えるブロックチェーンを構成しています。 steemitの記事はSteemのブロックチェーン上に記述されるため、無かったことにすることなどはできません。 また、ブロックチェーンを用いたサードパーティ製のアプリケーションを作成することも可能です。
開発者はBitShares創設者のDaniel Larimer氏です。Steemはコンテンツを生み出す参加者が報酬を得られるソーシャルメディアとして生み出されました。
Steemでは良い記事を書くことや良い記事を評価したりコメントしたりすることで報酬を得ることが出来ます。 この報酬はSTEEM POWER(SP)とSTEEM DOLLER(SMD)の二種類で半分ずつ付与されます。 SPはVOTE(いいねのようなもの)の強さとしてsteemit内では作用します。つまり、SPが高いユーザーが高評価した記事はSPの低いユーザーの高評価した記事よりも評価が高くなるのです。 一方SMDは1SMD = 1ドルとなるように価格が定められた通貨で、現在のレートでSteemに交換することが可能です。
このうち、SMDは全額をすぐにSteemへと交換することが出来ますが、SPは一週間に1/13ずつ13週に分けて交換する必要があります。 逆に、SteemからSPへの交換は常に可能です。オプションとして最初から100%をSPで受け取ることを選ぶこともできます。 また、SPとSMDは持っているだけで利子が付くという特徴があります。このように移動を一部制限することで投機的な売買を低減することを図っています。
ちなみに、初期は毎年の増加量が100%、引き出しに104週かかる仕様でしたが、コミュニティからの要求を受け現在のような形に緩和されています。
SPが上昇するとSteem内での報酬を得やすくなるため、SteemはPoS的な側面も持っていると言えるでしょう。
2017年9月現在、時価総額はおよそ20位、値段は日本円にしておよそ120円と比較的高い位置にいます。 2016年の夏ごろには価格が急激に上昇し時価総額で3位につけたこともありました。
Steemの価格はそのブロックチェーンを用いたソーシャルメディアに対する価値や期待によるところが大きいので、 投資する場合はSteemitのチェックは必須だと思います。
Steemitは上質なコンテンツを提供することによってSteemを得られるため、他のソーシャルメディアや日本でいうまとめサイトのような 不確かな情報やデマが排除されることが期待されています。 また、ブロックチェーン上に記事を書き込むためにたとえサイトが閉鎖してもブロックチェーンから読み出すことが出来ます。 暗号通貨とブロックチェーンを巧みに活かした一例と言える思います。
そのブロックチェーン上にソーシャルメディアを持つ非常に珍しい暗号通貨Steem。 Steemitには日本語で記事を書いている人もいますし、また登録は無料で少量のSPも貰えるためまずは覗いてみてはいかがでしょうか。