Dash(DASH)とは

匿名性の高さが特徴の通貨です。以前はDarkcoinと言う名称でしたが、2015年3月に改名されました。

基本情報

名称 Dash(ダッシュ)
承認システム PoW
採掘アルゴリズム X11
承認間隔 約2分30秒
マイニング報酬 2222222/[{(Difficulty+2600)/9}^2]DASH
発掘上限 2200万DASH
半減期 なし
公開日 2014/01/18

名称

Dashは以前「Darkcoin」という名称だったということは前述の通りですが、2014年1月のリリース時にはXCoinという名称でした。その一ヶ月後に「Darkcoin」に、さらに2015年3月には「Dark」とい う単語からダークウェブで用いられる通貨であるという誤解もあったので「Digital Cash」の混成語「DASH」へと変更されたのです。

詳細

DashはBitcoinのフォークですが、その仕様はBitcoinとは大きく異なります。アルゴリズムはX11を採用しています。これは11のハッシュ関数を組み合わせたもので、セキュリティが優れており、消費電力も抑えられるとされています。

旧称「Darkcoin」からイメージされるようにDashは匿名性の高さが一つの特徴です。「PrivateSend」(旧称Darksend)というトランザクション形式を採用しています。これは複数ユーザの送金を一つにまとめる「Coinjoin」の改良版とされています。Coinjoinでは送金時に希望するユーザを集めるため、ユーザが集まらないと送金に時間がかかってしまいました。PrivateSendではWallet内にあるコインを他のコインとミックスし、後述するマスターノードに送金し、2つめのマスターノード着金後また他のマスターノードに送金という流れを3~8回繰り返し、最終的に自分のWalletに戻ってきます。これを事前に行うためCoinjoinのように待たされることがなくなるのです。

Dashにはもう一つの特徴があります。それは承認時間の短さです。Dashでは「InstantSend」(旧称InstantX)という機能を実装しています。これはランダムに選ばれたマスターノードに承認作業を一任し、その後マイナーにより二重送金などがないか再確認するというものです。これにより従来数分かかっていた承認時間を数秒~数十秒に抑えられるとされています。

先程出てきたマスターノード、これは通常のノードとは異なる特別なノードです。マスターノードを立てるためには、1000Dash(約3800万円)を保有、専用のIPアドレスを所持、接続損失1時間以下という条件を満たす必要があります。その代わりにブロック報酬の45%を受け取れます。ちなみに、運営者がDASHを集め、集めたDASHでマスターノードを運営し出資者に還元する、Masternode Sharesというサービスもサードパーティにより運営されています。興味がある方は調べてみてください。

Dashは日本語の情報も豊富です。公式サイトの一部は日本語化されており、coincheckにも上場しているので、簡単に始められることができます。ちなみに、(役に立つかは微妙なのですが)日本語の解説動画も作成されています。